2車線の道路から登山口までの林道はコンクリート簡易舗装になっているが狭い。
離合は難しいが距離が短いので問題はなさそうである。
8時15分の駐車場には、福島と富士Noの2台しか入っていない。
駐車場直下の渓流の素晴らしさに、ついつい「神原渓谷」を期待してしまう。
清掃の行き届いたトイレを借り準備にかかる。
直ぐにトレッキングコースと登山道に分かれるが、5合目小屋まで30分と表示されたトレッキングコースに進む。
渓流の荒々しい水音を右手に聞きながら、ウォーミングアップとしては多少しんどい登りへと歩を進める。
あっと言う間に「御社ノ滝」に至る。
一人だといつしかペースが速くなってしまう。
SSを落として撮りたいが、息遣いが少し荒くカメラがどうしてもぶれてしまい、岩の上に固定して撮らざるを得ない。
望遠で撮る時の為に軽い三脚を持ち歩いていたが、「御前岳」山行時に落としてしまったので未だ買う気にならない。
樹林に陽を閉ざされた急坂は滑り易い。
赤テープに従い渓流沿いに登って行くが、「神原渓谷」の荒々しい美しさは「白谷雲水峡」に勝るとも劣らないと私は思うのだが!
「流れる水は先を争わず」との戒めの言葉があるが、ここの渓流は滾々として猛々しく先を争っている。
右へと渡渉すると、登山道との合流点になる。
そして、滝を廻り込むように上に出て行くと、なだらかな斜面に疎に植わるブナやモミ等の林の中にひっそり佇む5合目の小屋を見る。
既に半袖のシャツは汗でグジュグジュである。
この際、「ノネナール」を思いっきり出しておこう。
先は長い、いつもより十分に水分を補給する。
「祖母山」(3)を見る時はこちら