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「ミヤマキリシマにちと早し由布の耳」(3)

「ミヤマキリシマにちと早し由布の耳」(3)_f0201348_15302975.jpg「ミヤマキリシマにちと早し由布の耳」(3)_f0201348_15304589.jpg 急斜面に展望の開けたジグザグに登る道にも可憐な草花は顔を覗かせている。
 私一人なら目に留まることは少ないが、今日は連れが居るので見逃すことは殆どない。

「ミヤマキリシマにちと早し由布の耳」(3)_f0201348_1532294.jpg 南に広がる少し靄に霞んだ眺望と愛おしいようなちっぽけな花は、私の逸る心を適度に休息へと導いてくれる。
 私達は花を見つけては立ち止るので、他の登山者と抜きつ抜かれつで急斜面の岩場まで辿り着く。

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「ミヤマキリシマにちと早し由布の耳」(3)_f0201348_1545487.jpg ここから高度差150m程度の急斜面を、岩面と幹の助けを借りながら登って行く。
 二人とも疲れは無く、路傍の花を見つけるだけの余裕は残っている。
 11時10分にマタエ到着である。
そこには10数人の初老グループが休息をとっている。
「ミヤマキリシマにちと早し由布の耳」(3)_f0201348_166017.jpg 5分ほどの休息の後、私は妻が西峰に登ることに少なからず不安を感じながらも、「西峰に行こうか!」と言うと、躊躇する様子も無いのでザックとストックをその場に置いて、鎖場の方へと促す。
 後ろから妻の足場に注意しながら、岩場をゆっくりと登って行く。
「障子戸」を前に、先に登った夫婦連れの女性が二人分のザックを前に一人休んでいる。
軽く目礼して「障子戸」へと向かって行く。「ミヤマキリシマにちと早し由布の耳」(3)_f0201348_15474840.jpg
 途中、東峰へ向かったグループの方達の姿へ手を振りながら、休む場所も無く岩に張り付いて行く。
 下山時、追い越す時に挨拶がてら西峰の話が出て、グループの方達も私達の登りを逐一確認していたようである。
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 岩の隙間から突然顔を出して待っていた高山の花である。
「ミヤマキリシマにちと早し由布の耳」(3)_f0201348_15523170.jpg 鎖の無い急崖に臆する様子も無く、20分程度の岩登りで山頂に到達する。「ミヤマキリシマにちと早し由布の耳」(3)_f0201348_160466.jpg










「ミヤマキリシマにちと早し由布の耳」(3)_f0201348_1611170.jpg


 山頂から大パノラマは丸裸の東峰、南は由布市街地、九重山群、北西方向には福岡県の峰々が連なっている。
山頂での記念写真と絶景を収める。

「ミヤマキリシマにちと早し由布の耳」(3)_f0201348_1625960.jpg 「お鉢巡り」をして東峰へ向かいたいのは山々であるが、「ここまでで十分だ!」と妻へは口に出さず下りて行く。
 今度は私が先導し、下から妻の足場を見ながら慎重に下って行く。
全く躊躇することも無く、登りと同じ20分程度でマタエに下って来る。

「ミヤマキリシマちと早し由布の耳」(4)から見る時はこちら
by 1944tourist2004jp | 2010-05-22 15:29 | 山登り


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