小休止の後、仕方なく私が抱っこして十数m登って行く。
「このままでは当然頂上に着かない!」と思(重)い、狭い道を3人で手をつないで登ることにする。
喬木に木漏れ陽が少なくなる中、意外と素直に登り始めてくれる。
階段状の登りは数えながら、急坂は二人が引っ張り上げるように元気づけながら登って行く。
渓流沿いの空気はひんやりとして、気温は適温の15℃である。
私達は孫のお陰でのんびりとした山登りで汗をかくことも無く、ウォーキングの様相である。
途中、もう1度の愚図りに抱っこすることもあったが、「屏風岩」まで妻と手をつなぎ、子供なりに色々と自然を観察しながら順調に登って来る。
妻から娘へと、そして孫へと引き継ぐように草花が好きなようで、立ち止り摘むんでは持って歩く。
小さな子供を二人連れた家族が先客としてベンチに座って水を飲んでいる。
フィトンチッドを体中に浴び、私達も引き継ぐように一休み、水筒を出してやると美味しそうにぐいぐいと飲む。
残り300m、妻が手をつなぎ、私が時々面白おかしくお尻を叩いてやると、笑いながら愚図ることも無く山頂へと向かう。
想像より労少なく、1時間10分で山頂に辿り着く。
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