日差しと登りの連続で袖なしキルティングを脱ぎ一休み、続いてレインウェアーを脱いで水分補給をしていると、2組目の同年代らしき夫婦が下山して来る。
「由布岳山頂は雲に隠れているし、山頂の気温は零下2.2度で本当に寒い。しかし、青空の下での光景は素晴らしいですよ」と話してくれる。
間もなくすると、林道前で追い抜かれた若者が下りてくる。
流石である。お互い軽く会釈してさっさと下って行く。
疲れることも無くジグザグの斜面を登って行く。
いつの間にか長崎の若夫婦の声が聞こえなくなり、その代わりに3人の登山者が20mほど下に迫って来る。
間隔が狭くなったり離れたりしているうちに山頂である。
情報通り1時間半程度の登りであった。
快晴の下に広がる「城島高原」や「志高湖」を見下ろし、「ミヤマキリシマ」に着いた霧氷を写真に収めていると、直ぐ後ろに来ていた若者3人組が上がって来る。
日本人女性とアメリカ人若者二人である。
留学生とのことであった。
西に聳える「由布岳の双耳峰」は雲に完全に覆われているが、東の国東半島から別府湾と高崎山は一望できる。フェリーも走り想像通りの眺望である。
そして、山頂に群生する霧氷の「ミヤマキリシマ」は明るい日差しに映えキラキラと美しい。
今日は日曜日である、ロープウェイからの観光客も多く、寒風に身を震わせながら記念写真を撮っている。
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