立花隆さんの「がん 生と死の謎に挑む」

 立花隆さんの思索ドキュメント「がん 生と死の謎に挑む」をみて、「がん」撲滅の難しさを改めて教えて頂いた。
 「がん」は動物の進化にかかわり、生命そのものであることが解明されてきたらしい。
「がん」の形成過程はある程度解明されてきたが、その一方で複雑さと制圧の難しさも分かってきたとのことである。
 生命そのものと切っても切れない関係にあるため、「がん」撲滅には向こう50~100年はかかるだろうと専門家は結論付けている。
 人間60兆個の細胞が、日々数千億個単位で再生されているが、当然ありうる遺伝子の「コピーミス」が「がん」細胞の起源らしい。
そして、細胞の中で「増殖せよ!」というパスウェイ信号が飛び交っており、「がん」細胞は「抗がん剤」でその信号を断ち切られても別のルートで際限なく増殖せよとの信号を送り続けるために増殖が止まらないらしい。(抗がん剤の限界の一つ)
 動物が低酸素環境の中で多細胞生物として進化する過程で、身につけた遺伝子「HIF-1」が浸潤と転移を促していること。
また、従来「がん」細胞を貪食するとされていたマクロファージが、粘膜下層や筋肉層への浸潤に道筋をつけていること。(細胞の移動により傷口の修復をする仕事)
そして、正常細胞が「がん」細胞の盾となり栄養を与え、治療の手を届かなくしていることも解ってきているらしい。(副作用である正常細胞のアポトーシの原因)
 「胚」がそれぞれの組織になるための幹細胞が体中にあるが、「がん」の成長も「がん幹細胞」が土台となっていると言うのである。
その証拠に、動物実験で「がん幹細胞」を注射すると「がん」を発症するが、「がん」の大部分である子孫を注射しても全く発症しないらしい。
と言うことは、がん治療は生命の根幹にかかわることかも知れないというのである。
 話題の「iPS細胞」も4本の遺伝子のうち2本はがん遺伝子であるが、「がん」は多細胞再生の仕掛けと表裏の関係にあるらしい。    
 そして、2年前から「がん」を患っている立花隆さんは、最終的に「がんと如何に折り合いをつけながら自然に死ぬか!」と番組を畳んでいる。
「QOLを下げてまで生きるよりは、死ぬ直前まで笑って生きたい!」と結んでいる。
 「二人に一人はがんになり、三人に一人はがんで死ぬ」らしい。
もし、私が患った場合、単発か多発かにもよるが、外科手術は良しとしても抗がん剤は避けたいと思っている。

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by 1944tourist2004jp | 2009-11-26 13:22 | その他 | Comments(0)


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