「登山画家 犬塚 勉」さん

 NHKの「日曜美術館」で、画家犬塚勉さんの番組を見て感服した。
タイトルは「犬塚勉・登山で心身を鍛えて命の息吹すべてを表現しようとした画家38歳で遭難」である。
 美術館に行くことも好きだし、水彩画を描くこともあるが、絵画について他人に語れるような知識は全く持ち合わせていない。
しかし、私自身が忘れないために、番組を見ての率直な感想をブログに記録しておきたい。
 まず、その存在を全く知らなかったこと、作品が自然を精緻に描写されてること、そして山を通じて自然の息吹に感じ、飽くなき探求心をもって私生活まで自然色に染め上げ、一生を通じて描き続けた画家であること、彼に尊敬の念を禁じ得なかった。
 TV画面を通じて彼の絵を見たが、作品のモチーフは決して目立つものでなく、私達がいつも目にし、身近に存在するものである。
しかし、絵の隅々にまで全てを主役であるかのように際立たせ、素通りさせず何かを考えさせるような描写である。
 登山を通じて、万物に宿る生命に気付き、全身全霊を注ぎ込み山で客死してしまった。
天才芸術家の世界は、決して凡人が覗き見することのできない非常に厳しく苦しい世界であることは薄々知っていたが、彼もまた想像通りの人だった。
しかし、これは俗世界の凡人の評価であり、本人達は厳しくも苦しくもなく、ある種超越した快感の世界なのかも知れない。   
 彼の場合は、芸術を通じて知らず知らずのうちに宗教の世界に踏み込み、死の寸前に仏様に抱かれて死んでいったような気がする。
 明日は雲仙の普賢岳に登る。素晴らしい写真を撮って彼のご冥福を祈りたい。
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f0201348_23411131.jpg 「普賢岳」から仰ぎ見る「平成新山」
(あいにく天候が悪く、犬塚さんを念じ入り、やっと雲の切れ間に撮れた写真)
平成21年7月14日
f0201348_225153.jpg 彼に是非見せたいと思っていた「縄文杉」、これは私が9月26日に会った時の立ち姿です。



※「植村 直巳さん」を読む時はこちら


※「雲仙岳縦走」を読む時はこちら


※「屋久島紀行」を読む時はこちら
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by 1944tourist2004jp | 2009-07-13 18:43 | 雑感 | Comments(0)
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