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「大船山」(1)

 住んでいる地域は曇り後雨、大分県は晴れのち曇り夕方より雨との天気予報が出ていたが、予定通り九重山群の大船山に登ることにした。
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末娘も開聞岳に一緒に行けなかったので、今回は同行しようと昨晩から帰ってきている。
 妻も娘も大船山の経験は無いが、私は昭和43年「みやまきりしま」の最盛期に登った経験がある。
その時代でさえ登山客は数珠繋ぎで、トイレが大変だったと記憶している。
 最近のTVニュース等でも同じ状況で、初めて経験する二人を連れて行くのは時期はずれの6月末でも致し方なかろう。
 7・8時間の行程、そして天気の傾向から早朝に出ることにした。
長者原から雨ヶ池越え坊ガツルの最もポピュラーなコースである。
「大船山」(1)_f0201348_1072857.jpg 一面高層雲が覆う中、8時10分に平治号に挨拶し、白水川にかかる橋を渡って、タデ原湿原の中を走る自然遊歩道を直進すると登山開始である。
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「大船山」(1)_f0201348_1083364.jpg 登山届けに記帳しようとするが、既に書かれた用紙だけ分厚く、白紙が全く無い。流石に最盛期直後と感心しながら、他人の書いた裏に書くわけにもいかず、無届のままの山登りとなった。

「大船山」(1)_f0201348_10141154.jpg 広葉樹の間を登り続ける。娘のペースがあまりにも速く妻はついて行けない。私はそのはざ間にあって、両方を見失うまいと上も下も心配である。仕方なく妻の方に重きを置いて登っていくと、あっという間に娘は樹間のはるか彼方に見えなくなる。
娘の登山経験は「NZにいる頃1回だけ」と聞くが、学生時代に「ラクロス」をしていたせいか足腰は強そうである。
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「大船山」(1)_f0201348_10163329.jpg 程なく三俣山からの土石流を横切る所に来ると、娘が下界に眺望のきくところで待っていた。
後ろは山肌を削り取った痕跡を残す三俣山であり、下界は涌蓋山と眺望が広がる。
諏蛾守越えより標高が低いので楽と書いてあったが、樹間をだらだらと登り、また足場の悪い急登もあり、おまけに眺望のきかない、このコースも結構疲れる。妻に「諏蛾守越えの方がきつくないような気がするな!」と声を掛けると「そうね!」とだけ返事して、マイペースで後に着いてくる。
 「雨ヶ池越」を前にして、展望の利く場所に7・8人のグループがベンチで休息していた。
「今日は!女の子が登って行きませんでしたか?」と声を掛ければ、「かなり前に行ったよ!」との返事である。
 妻はマイペースを守っているので、遅いながらも疲れているように見えない、「大丈夫だったら登り続けようか!」、「そうね!」と軽く返事が返ってくる。

 眼前が開ける。やっと「雨ヶ池越」である。
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by 1944tourist2004jp | 2009-06-28 08:28 | 山登り


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