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「阿蘇高岳と中岳」(4)

 今日は朝から雨である。「阿蘇高岳と中岳」(4)_f0201348_1632256.jpg
雨が小降りになった時、家庭菜園の収穫に行くと、キュウリ、ズッキーニ(緑と黄色)、ピーマン、ミニトマト、韮、ねぎと二人で食べきれないほどの収穫がある。
新鮮なうちに友達に上げると妻は車で出かける。
 昼は二人で収穫物をこんもりとのせたラーメンである。年金生活はあくまでも庶民的なものでありたい。
食後にすることはブログ、「阿蘇高岳と中岳(4)」である。
 高岳分岐点まで辿り着いた。
分岐点の標識を確認した後、四方に目をやると視界はゼロ。残念だが素晴しい景色をカメラに収めることはできない。
「阿蘇高岳と中岳」(4)_f0201348_1654549.jpg 頑固な私は雲中にかかわらず、妻を東峰に促す。10数mの視界の中を東西の稜線に沿って歩を進める。
よく分からないが稜線の幅は50mあるのだろうか。情報によると南北は赤ガレの絶壁、そしてその先には阿蘇の平野と遠くの峰々が見えるはずなのである!!!残念至極。
「阿蘇高岳と中岳」(4)_f0201348_1644144.jpg 200mほど歩いたところで隘路となり、左右に「ミヤマキリシマ」の群生、咲き誇っていただろう花は赤茶けている。
その中で、ピンクに密かに息づいている一枝を妻が見つける。
一縷の慰めである。
神は見捨てていなかった!!!。
眺望の代わりに雨風にさらされた、枯れ際の花をプレゼントしてくれた。
私もこのプレゼントに折れ、踵を返し高岳へ向かうことにした。
途中、夫婦連れに会うが、私達二人の関係と同じように、主人優先で東峰を試みたらしく、奥さんから「この先何も見えないんでしょう?」と否定的な言葉を求められる。「天狗の舞台まで行きたかったんですが、これでは致し方ないですね」と正直に返事する。この後、私達は振り返らなかったのでどのようにされたか分からない。
 視界が利かない中、強風である。稜線伝いに高岳本峰に向かう。
火山礫の壁で出会った男3人組である。時間的に高岳山頂から戻ってきたようであるが、リーダーと思しき男性が後からついてくる二人を振り返りながら、「柔な男二人がいるからここから下ります」と挨拶代わりに言い残して去っていく。
「阿蘇高岳と中岳」(4)_f0201348_1623279.jpg
 直ぐに山頂に着くが、ここも視界ゼロ、風は強く写真も山頂記念だけとなった。
岩の陰でおにぎりを頬張る。いつもの事だが、温かいコーヒーは実に嬉しい、疲労を回復させてくれる。
娘達に写メイルを送る。
 少し寒くなってきたが、準備していたレインウェアーは着ずに半袖1枚のまま中岳に向かう。
頂上を西北に迂回して西の方へ下っていく。
写真を撮っている最中に結構年を召した女性が一人で中岳に向かう。
「阿蘇高岳と中岳」(4)_f0201348_16263458.jpg
 徐々にであるが明るくなり霧が去っていく。いつもなら下界から見上げる雲の流れであるが、今私達がその雲の中にいる。
中岳山頂に通じる赤茶けた道も明瞭に見通せるようにになってきた。南に大鍋(高岳火口)、北に赤ガレの仙酔谷、あっという間に気持ちの良い360度展望である。
振り返ると高岳山頂もくっきりと見渡せる。

 中岳山頂も確認できる距離だが、妻はビデオ班、私は写真班と他の登山客に追い抜かれるままに、自由に時間をかけて子供達へのお土産を撮りまくった。
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 次は晴天の中岳である。

「阿蘇高岳と中岳」(5)を見る時はこちら
by 1944tourist2004jp | 2009-06-22 13:50 | 山登り


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