「還暦前後の読書」

 現役時代は事務所の近所に大きな本屋があり、また電車通勤をしていたので社会・経済・歴史等の本を週に2冊ほど読んでいた。
 そして、退職が近づくにつれて事務所の書類棚は書類と本の割合が逐次逆転し、退職直前には私的な本だけとなり、僅かに残った書類は廃棄して、溜め込んだ本だけを家に持ち帰った。
 退職3年前からは上司に反対されても、中央行政や他県関係団体との主要な会議・出張は次代の情報交換の必要性から部下に任せ、私は計画書・会議資料作り・下部会議や研修会の事業説明に専念していたし、文書の殆どはパソコンにセイブしていたので事務書類は極僅かとなっていた。
 退職後の公益法人も電車通勤をしていたが、出張が多く週にせいぜい1・2回程度だったので手持ちの囲碁か宗教本を繰り返し読んでいた。 
 元来、宗教や慣わし(しきたり)に縁遠く、子育ての中でも全く縛られることはなかった。
しかし、還暦となり偶々妻が持っていた簡明な仏教の本を手にしたこと、そして偶然であるが同じ職域の後輩が神主をしており、還暦の厄払いをしてくれたことから一層興味を持つようになった。
日々彼岸に近づいているからといって、宗教に縋りたい気持は更々無い。
65年の人生経験、特に人間関係で大いに共感できる教えがあるからである。
 そして今は、「山登りの本」を枕にして、寝床に入る時には神話に始まる「神道」と「仏教」の本を厭きもせずに繰り返し読んでいる。
 孫をそばにおいて笑ってしまうが、情けないことに読んでも読んでも内容を忘れてしまう。
幼児に童話を繰り返し読んでやるのと同じである。
 若い頃にもう少し興味を持っていたら、より奥深く理解できたかも知れないし家庭生活に応用出来たかも知れないと後悔している。
無限の能力を持っている小・中学生時代から、宗教に限らず、あらゆるジャンルの本に親しんでいれば人生が大いに変わっていたかも知れない。
 子供達にそれなりの本を推薦しているが、どのように感じているか分からない。
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by 1944tourist2004jp | 2009-05-24 09:26 | その他 | Comments(0)


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