「天下り」

 「初老学事始」とは若干違うが、私の職歴の中での感想を寸足らずで書いてみたい。
 卒後、大手製薬メーカーに勤めた後、一民間会社を経て農業団体で定年を迎えた。
その農業団体は国庫補助の下に運営されているため、常に会計検査を受けるし、地方公共団体とも非常に縁が深い。そして定年後、縁があって数年間公益法人で働くことになった。
 官僚の「天下り」がマスコミで色々取り上げられ非難の的になっているが、地方公共団体職員の「天下り」も全く同列である。
地位に拘わらず何らかの席が用意されており、少なくとも3年間は弁当(県費)を持ってやってくる。
47都道府県で、国の数兆円に匹敵する程ないかも知れないが、相当な金額が出費されているはずである。
 勿論、その人事はそれぞれの公共団体が握っている。国の組織と全く同じである。
天下る先は国庫・県費補助が出ている公益法人であるが、当然ながら役員・管理職のポストに下ってくる。
業務運営の99%はプロパーの職員の方々が片付けているが、枢要なポストには決してつけない仕組みに成っている。
本当に可哀想である。
 天下ってくる彼らは能力も人間性もまちまちであるが、仕事の内容を考えると「天下り」が居なくても、健全運営は十二分に可能である。
国庫・県費(税金)補助の下に運営されているので、行政の検査・監査等は当然必要であるが、数人居る監事と理事のポストに行政からそれぞれ一人入っておれば十分である。
 地方の財政が逼迫する中、箱物(天下り先)を作り、公務員は人知れず優遇されているのである。
そして最終的には「行政サービスの低下に成っている面もある」という問題提起である。
 最後に一番不幸なことは、公務員がこの事実を当然と思っていることでる。
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by 1944tourist2004jp | 2009-04-21 09:36 | 雑感 | Comments(0)
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